columns コラム

当協会の寺社振興への視線

寺社ウェルネスが新たなご縁をつなぐ

世界規模で今、健康への関心が高まっており、観光でも健康維持や精神的幸福感を高めるための 「ウェルネスツーリズム」が活発化しています。長い間日本人は寺社に自らの健康を祈ってきました。ならば、寺社が健康についての取り組みを始めれば、新たなご縁へとつながっていくはずだと考えます。

「健康+文化」、伝統が広げる寺社と地域活性の可能性
古代ローマの戦士が傷を癒すためにスパへ向かったことが起源とも言われる「ウェルネスツーリズム」。現代では旅先での瞑想やヨガ、スパ、ヘルシー食、地域交流などを通して心と身体の健康に気づくことを指し、健康を意識した旅は新たな発見と自己開発につながるものとして世界的に広がっています。

日本人は寺社に病気平癒、身体健全など健康を祈ってきたので、健康を考えるときに最も身近な存在だと言え、その寺社で近年「ウェルネス」をテーマにした活動が活発化しています。それは、健康的な活動の場としてだけでなく、ウェルネスを入口に寺社を知り、新たなつながりを創る場としても注目されています。
フィットネスやジムではなく、人々がウェルネスのために寺社を訪れるのは、そこに触れたい伝統や文化もあるからです。健康に文化や伝統を組み合わせる「ウェルネス」は、寺社と人々との新たなつながりを考える、これからのキーワードになる可能性があります。

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