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ユネスコ統計会議(世界初開催)への開催協力

当協会はこれまで、活動の一環と「国際イベント開催」にも取り組んで参りました。そんな中、2018年10月31日~11月2日、「ユネスコ統計局文化サテライト勘定技術諮問委員会(UIS CSA TAG MEETING)鎌倉・東京会議」が日本政府後援のもと、世界で初めて開催されました。会議開催に当たって鎌倉・建長寺様での開催に当協会がご協力いたしました。会議当日は、当協会の理事長、副理事長がオブザーバーとして参加させていただきました。

何のための会議なのか?

現在、「文化芸術が生み出す経済的な価値」を数値化する試みとして、「文化芸術産業の経済規模(文化GDP)」の測定が各国で行われています。(日本でも、平成27年時点で約8.8兆円と試算されています)この文化GDPの算出において、「どのように定義するか」「どのような産業分野を対象に含めるか」など、各国での統一基準がなく、国際比較面での課題が指摘されていました。
本会議は2019年にユネスコ統計局が国連統計部と協力し、「文化の経済的貢献を定量分析する世界標準方法」を推奨するため、「文化サテライト勘定」の策定を目的として行われました。

この会議で合意される枠組みは、今後の「経済における文化の役割の世界規模での比較」を可能にする重要なものとなります。世界標準が策定され、文化の経済活動・規模が数値化されると、観光や貿易統計と関わりの深い「世界各国の文化政策の戦略」が顕著に表れることとなります。「地方創生と観光」を経済政策の一つとしてきた日本にとって、文化政策の定量的な評価が可能となることで、その文化政策が大きく拡大することも予想されます。

10月31日の会議初日(臨済宗建長寺派・大本山 建長寺様にて開催)、日本政府は、世界界標準の枠組み合意に先立ち、諮問メンバーへの日本の立場・意向の表明、及び理解・合意を目的として、「日本の文化政策に関するプレゼンテーション」を実施しました。併せて、世界各国からの諮問グループメンバーに対して、日本文化の深い理解を目的とした多くのプログラムが提供されました。

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